16.夫婦春秋
作詞:関沢新一
作曲:市川昭介
ついて来いとは 言わぬのに
だまってあとから ついて来た
俺が二十(はたち)で お前が十九
さげた手鍋の その中にゃ
明日(あす)のめしさえ なかったな
おまえ
ぐちも涙も こぼさずに
貧乏おはこと 笑ってた
そんな強気の お前がいちど
やっと俺(おい)らに 陽がさした
あの日なみだを こぼしたな
おまえ
九尺二間(くしゃくにけん)が 振り出しで
胸(むな)つき八丁の 道ばかり
それが夫婦(めおと)と 軽くは言うが
俺とお前で 苦労した
花は大事に 咲かそうな
おまえ
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